1歳の頃から何度となくチャレンジをしようとしては、うまくいっていなかった断乳。1歳半のときに、もう自分たちだけではどうにもならん、もうやめたい!と色々と限界を感じたため、桶谷式をやっている母乳育児相談室に行って、桶谷式断乳にチャレンジすることにしました。
最終的には桶谷式で成功するのですが、そこまでの道のりをまとめます。
桶谷式断乳の流れ
我が家の場合です。
- 5月下旬(1歳5ヶ月):相談室に相談。断乳の日を決める
- 6月1日〜:言い聞かせ前の準備期間。求めたら好きなだけ飲ませる
- 6月8日(1歳6ヶ月):カレンダーに断乳の日を書き、言い聞かせを始める
- 6月13日:息子、熱を出す
- 6月14日:熱引かず
- 6月15日:やむなく断念…
- 6月20日:再度言い聞かせ開始
- 7月2日(1歳7ヶ月):断乳再チャレンジ・成功へ
こんな感じの流れになってしまいました。1度目の断乳は子どもが熱を出したためトライせず、回復を待って再トライをして何とか成功しました。
断乳を決断させた状況とは
GW明けあたりから息子のOPPAIへの圧力が増すとともにグズりが激しくなってきました。
ちょうどイヤイヤ期を疑いだしたのもこの時期です。つまり、イヤイヤ期を疑うくらいのグズりっぷりでした。しかもイヤイヤ=パパじゃダメなので、すべての負担をママが背負うことに。
ママがちょっとトイレに行くだけで大泣き。パパはなだめることもままならず、立ちすくむだけってことも多かったです。
もう一つママの心を打ち砕いたのがOPPAIへの執着です。
ママと家にいると数十分おきに求めてきます。さらにしんどいのが1回あたりの授乳時間が平均で30分以上に及ぶことです。もうもはや吸ってなくて咥えているだけのときも多くあるんですが、離すと怒るのでダラダラと延々と授乳させられている、という状況でした。
もちろん授乳している間は、ママは何もできません。OPPAIも痛くなるし、生気まで吸い取られているようで、これは限界だ…となりました。
断乳を始めるまでの流れ
桶谷式に相談だ(断乳3週間前)
息子の現状を見ると、自分たちだけで断乳できる気は全くしませんでした。
これは何かしらプロの助けがなければいつまでも断乳できないと判断し、意を決して桶谷式に相談に行ったのです。
それが5月の下旬くらいです。GW明けから約2週間ですね。
そこで「ママのことが大好き過ぎる以外は断乳しても大丈夫な状況」と判断され、6月中旬に断乳をすることとなりました。
好きなだけ飲ませるツラさ(〜断乳1週間前)
今までは出来るだけ飲ませないようにしたい大人と、いつまでも飲んでいたい1歳児、という構図で戦っていました。
桶谷式の断乳は1週間前からの言い聞かせで、それまでは逆に自由に飲ませてください、という指示だったので、好きなだけ飲ませました。
好きなだけって言ってもこれまでも結構好きなだけ吸ってたし…と思っていましたが、甘かったです。
ホントに四六時中飲む1歳児
これまで何とかOPPAIへの執着のベクトルをずらそうと努力していたこともあり、逆にしばらく好きに飲めたら満足や安心して、ひょっとしたら授乳量も減るかも、と勝手に期待していました。
ところが自由に吸っていいとなったら、これまで以上にちょっとしたことで吸いに来るようになってしまいました。
ホントに四六時中くらいの勢いで吸うので、ママの体力気力が削がれるし、家事は進まないし、で家が殺伐としてきてきました。ホントにハハのライフが0になっていました。
そこで助けを求める目でパパを見つめてくることも多いんですが、パパにはOPPAI以上に息子の興味を惹くモノがなく、立ちすくむだけの日々…
ホント断乳の日が待ち遠しかった…
言い聞かせ(断乳1週間前〜前日)
断乳一週間前からいよいよ言い聞かせです。手書きのカレンダーを準備し、毎日その日の欄にアンパンマンやトーマスを描いていきました。
息子は描かれたトーマスを見て「とっと※トーマスのこと」と言ったりしてましたが、断乳の日に対しては無反応でした。
でも反応しなかっただけで、確実に断乳については分かっていたと思います。そういう雰囲気がありました。言い聞かせにはこの絵本を読ませていました。
その後断乳が成功するのですが、成功した後でも頻繁にこの絵本を読んで欲しいとせがんできます。優しいタッチの絵本が息子に響いたのかもしれません。
そして熱を出す(断乳前々日)
前々日となり1日1回の言い聞かせの回数を少し増やしました。そして、その晩39度の熱を出したのです。
そんなに断乳が嫌だったのか…。
ストレスやプレッシャーがあったのかな…。
結局無理はできないということで、断乳を断念することとなりました。ちなみにその後病院にかかった際に聞いたところ「このくらいの子がストレスだけで39度の熱を出すことはない」と言われました。ま、偶然だったのでしょう。
再トライ(回復後すぐ)
通常一回失敗すると、その後しばらくは仕切り直しまでの間を空けます。ただ、真夏に断乳はお勧めできないということで、ここで諦めたら次は秋以降のチャレンジとなってしまう状況でした。
そういう状況だったので、子どもの体調回復後すぐにもう一度言い聞かせを始めることにしたのです。
断乳はあっさりと
2度目の言い聞かせは順調でした。特に息子の体調が悪くなることもなく、言い聞かせに耳を傾けてくれていました。
そして断乳当日の朝。
最後のOPPAIタイムを終え、おもむろにママがOPPAIにトーマスのイラストを描いた絆創膏を貼りに消えました(息子はトーマス命)。
ママが戻ってくると、いつものようにさらなるOPPAIをせがむ息子。
OPPAIトーマスを見て、一瞬固まり、一瞬うゎーんとなりましたがすぐに「あゝそうか」という感じに諦めたのです。
想定ではもっと泣きわめくだろうし、もっと抵抗するだろうと身構えていたのに本当に拍子抜けするくらいあっさり諦めました。
その後、その日はそれまで習慣となっていたご飯後やお昼寝後のOPPAIタイムでひとしきり求めてきましたが、OPPAIトーマスを確認すると「あ、そっかそっか☆」とすぐ諦めました。
そして翌日以降、OPPAIを求めることは一度もありませんでした。
その前日まで数時間おきにOPPAIを求めていた彼が、です。
未だに信じられない。奇跡としか思えない。信じるものは救われる。ほんとそんな気分です。
断乳のヤマは夜にあり
断乳のヤマといえば夜泣きだと相場が決まっています。
息子もママの添い乳に頼りっぱなしだったのですが、断乳初日は案の定夜中(23:30)に泣いて起きてきて、収拾がつかないことに。
数十分泣きわめき続け、こちらの心にヒビが入ってきたため、息子を抱っこしての夜中の散歩に出ました。
そしてこれが大失敗。
結局その後延々と散歩をさせられる羽目になり、寝たのが26:30でした。
ただし、この戦いの最中でもOPPAIを求めたのは最初の最初のみ。一度OPPAIトーマスを見たら、そこは諦めていました。
2日目も同様に夜中2時間散歩し、4日目にしてやっと夜中ずっと寝てくれるようになりました。
言い聞かせって大事
私は正直「言い聞かせ」に懐疑的でした。自分が禁酒や禁煙をするとして、来たる日のカウントダウンをしても余計に執着が増すだけじゃないかと内心思っていました。
しかし実際に決行してみると「やって良かった」と言わざるを得ないくらい、息子の執着がなくなっていたのです。
桶谷式はママに優しい
昨年12月にも一度断乳を試みて失敗しています。
このときの敗因はママのOPPAIに乳が溜まりすぎて痛すぎ問題でした。OPPAIは痛むは息子は暴れるは、でママの心が折れてしまったのです。
その点、桶谷式は断乳後に段階的に搾乳をしてくれるので、ママの肉体的精神的なダメージを抑えながら息子の相手ができました。
パパは何してたの
極力何もしないようにしていました。
あまりパパがしゃしゃり出て、ママと息子を引き裂くような形になっては息子が納得しないだろうな、と思ったからです。
もちろんたくさん遊んだり、お散歩したり、抱っこしたり、お風呂に入ったり、ご飯を食べさせたりしています。
でも全面的にパパが出るのではなく、息子が「パパとやってもいいよ」となってからやるようにしています。
ほんと奇跡としか言いようがないんですが、断乳前より断乳後のほうが息子の機嫌がよく、ずーーっと賢者タイムが続いていて、こっちの想定以上に長い時間パパとの時間を楽しそうに過ごしてくれています。
断乳前はパパが抱っこのために手を差し出しても反応の少なかった息子が、今は手を出すと嬉しそうに抱っこに寄ってきてくれます。
断乳ってここまでスゴいのか、と心の底から驚いています。
おわりに
長い期間悩み続けた断乳トライですが、最終的には拍子抜けするくらいあっさりと成功してしまいました。
桶谷式断乳は、相談室での毎回の診察で結構な費用がかかりますが(1回3千円強)、それでも桶谷でやって良かったです。
噂には聞いてたOPPAIへのペイント。実際に我が家でやるとは思いませんでした(絆創膏ですが)。
OPPAIおばけじゃなくOPPAIトーマスで、息子のOPPAIへの愛を壊すことなく卒業させてあげることができました。
やる前は、もうトーマスを嫌いになって観なくなるかもね…と言ってたけど。
今回のエントリは息子が大きくなってから見せてあげよう。お前はOPPAIトーマスのおかげで卒業できたんだぞって。