先日、ふと我が家のIHヒーターを見て思いました。
「き、汚い」
いつも料理の後には拭くようにしていますが、徐々に徐々に汚れていった模様です。
IHヒーターの汚れにはアルミホイルとクレンザーで掃除するのがいい、ということを知っていたのですが、キッチンの扉を開いて気づきました。
「ク、クレンザーがない」
クレンザーが我が家になかった・・・。
急いで買ってこようかとも思いましたが、他の洗剤で試してみてからでも遅くないか、と呑気に実験してみることにしました。
我が家にある洗剤のラインナップはこちら。
- ジョイ
- 水の激落ちくん
- 重曹
他にも漂白剤とかあったんですが、とりあえず今回は上記の3つで試してみました。
掃除前
うん、汚れてますね。ちなみに買って2年です。
ジョイ+アルミホイル
先頭バッターはジョイ。食器をキレイにするように、IHの頑固汚れもキレイにしてほしいところ。
ジョイをIHに垂らし、アルミホイルでゴシゴシ、ゴシゴシ。
ゴシゴシの様子です。水を混ぜていないので泡立ちはイマイチ。
もうゴシゴシしながら結果はなんとなく見えていましたが・・・
はい、これがジョイ後です。変化なし!
水の激落ちくん+アルミホイル
続いては水の激落ちくん。家の中で洗剤を使えないところでも躊躇なく吹きかけてゴシゴシできるので重宝しています。IHにも効果はあるのか…。
やる前から結果は見えている気もしますが、そこはやってみないと分からないということで。
ジョイと同じようにヒーターに吹きかけ、ゴシゴシ。
ジョイの時とは違って、今度は水ですからそもそも泡立ちません。
結果は予想通り。
はーい、変化なし!
重曹+アルミホイル
最後は重曹。
こちらは結構期待していました。パッケージにも「換気扇・コンロの油汚れに」「焦げ付いた鍋などに」って書いているしね。
程よく水に溶かし、ゴシゴシゴシゴシ。
この写真を見てもらったらわかりますが、ゴシゴシの段階で他のやーつーとは明らかに違う感触!これはいけたんじゃないか!?
はい、ダーメー。
よく考えれば当然
IHヒーターのトッププレートの汚れは主に焦付きです。食器の汚れのような油汚れとは根本的に違います。
食器用洗剤(界面活性剤)は、界面活性作用という化学反応を利用して汚れを「浮かす」ものです。焦付きのような強くこびりついた汚れは苦手です。
水の激落ちくんにいたっては水です。焦付きが取れるわけがない汗 ちなみにスポンジの激落ちくんも汚れをかき取る類のものなので、焦付きを取るのには向かないです。
クレンザー(研磨剤)は、細かな粒子で物理的な力で汚れを「剥がし」ます。焦付きのような頑固な汚れはこのぐらいパワフルにやらなきゃとれません。
重曹は水に溶けないので、重曹の粒子が研磨剤の役割を果たします。ただし、クレンザーより粒子の粒が小さく汚れを剥がす力は劣ります。我が家のIHヒーターはもう2年くらいこびりついているので、重曹では弱かったようです。
ちなみにお鍋の焦げ付きに効くのは、重曹水でお鍋を沸かしたときです。重曹水でゴシゴシしてもクレンザーほどの効果はありません。
真打登場
しょうがないから買ってきました。クレンザーです。
ゴシゴシゴシゴシ。
明らかにジョイ・水の激落ち・重曹水のときとは違う様子。ちなみに磨いているときの感触も少し違いました。なんというか、軽くネチョッとした感触です。よく言えば汚れに届いているな〜という感触です。うん、完全に思い込みですね。
からのドンッ!
オオーッッ
汚れが・・・汚れが・・・・
まぁまぁ落ちてるー!
beforeとafterを並べてみました。
新品同様!とは言えませんが、十分汚れが落ちています。
結論
最初から大人しくクレンザーを買ってくるべきでした。
キッチン汚れって一言で汚れって言いますが、コンロ周りの油汚れに、シンク周りの水垢汚れ、それに今回のような焦げ付きの汚れ、など色々と性質の違う汚れがたくさんあります。
この汚れの特性を知っていなければ落ちるものも落ちません。逆に言えば、これまで全然落ちないなぁと思っていた汚れも正しい掃除をすれば驚くほどすんなり落ちるものなのです。掃除ほど正しい知識が必要な家事はないかもしれない。
おまけ:場所別のキッチン掃除方法
参考までに、キッチン汚れを落とすための正しい方法を簡単に書いておくと、
- 油汚れ:セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは、油脂を乳化することができるので、固くこびり付いた油汚れを柔らかく馴染ませ、取れやすくできます。 - 水垢汚れ:クエン酸
クエン酸は文字通り酸性で、アルカリ性の水垢(水に含まれるカルシウムやミネラルなどの付着物)を溶かすことができます。
です。
セスキ炭酸ソーダスプレーもクエン酸スプレーもドラッグストアに売っているもので簡単に作ることができます。
どれも市販で売っているものではありますが、自作したほうが安く済むし、濃度などを自由に調整できます。
家全体の掃除方法はこちらでまとめています。
▶︎妻と子どもが里帰り中にした家の掃除箇所と掃除方法一覧【大掃除にも】
セスキ炭酸ソーダを使って油汚れを落とした記事はこちら。
▶︎キッチンの油汚れはセスキ炭酸ソーダのつけ置きで不器用パパでも簡単・キレイ
シンクやお風呂の水垢を落とした記事はこちら。
▶︎水垢汚れはクエン酸湿布のつけ置きでずぼらパパでも簡単・キレイに